国土地理院発刊数値地図 と Surferを使ったSimCity4用地域データ作成










1.用意するもの
   数値地図のデータ
     都市部限定なら5mメッシュ、全国なら50mメッシュまたは250mメッシュ
     値段等は地理院のページを参考に

   Surfer
     現在の最新版Ver8.0で10万円ちょいです。体験版(保存や図面のコピー不可)もあり

   ミドルクラス〜ハイエンドなPC

   mem2xyz.exe
     こびわ氏(http://www.kobiwa.net/)が作った非常に便利なメッシュデータ変換プログラムです。
     いや、ほんと便利

2.メッシュデータの変換

   CDからdataフォルダの中身だけHDDにでもコピーします。
  
   4桁数字の1つのフォルダが、20万分の1の区画でしたっけ?になります。
   海面が多い地域なんかは省略され、陸地が多い地域では最大で64個の*.MEMファイルが中に入っています。

   6桁の数字.MEMとなっているのですが、前4桁は20万分の1区画の数字、後ろ2桁は以下のようになっています。

  
   わかりにくい?やかましいわ!
   これは静岡5941を例にしました。私が公開してる地域データは太罫線で16個に分割されてる分です。
   たとえば、静岡の南部の湯の森のメッシュデータは?となると594162.MEMとなるわけです。


   とりあえず、例とは異なりますが、掛川のデータを変換して作っていきましょう。


   掛川の該当するメッシュファイルは下記4つになります。
     594100.MEM
     594101.MEM
     594110.MEM
     594111.MEM

   MEMファイルをテキストエディタ等で開けばわかるんですが、数字がびっしり詰まったただのtxtファイルです。
   1行目がヘッダ、2行目が経度、以降の行左端は緯度・・・という感じで50mごとの標高が5桁の数値で書かれています。

   とりあえず、xyzのデータだけ必要なので先に紹介したmem2xyzを使ってデータを変換していきます。

   適当なテキストファイルを作り、上記4つのファイル名をコピペして保存します。
   保存したtxtは、そのMEMファイルがあるフォルダに入れておきます。
   同じく、mem2xyz.exeも同じフォルダに入れておくと楽かもしれません。
  

   次に、コマンドプロンプトを起動して
   5941のフォルダに移動し、mem2xyz.exeを走らせます。

   かなり省略しますが、こんな感じです。mem2xyz.exeの使い方はReadmeを参照してください。
  

   これで5941-1.datという掛川のデータができました。
   ファイル名は*.datでも*.txtでも何でも良いです。

3.Surferによるグリッドとコンターの作成

   Surferを起動し、ファイルメニューのGridからDataを選びます
  

   英語ですが、まぁ読めるでしょう。読めないなら中学校からやり直しで。
   ここで、先ほど作成した掛川のデータを指定します。

  
  

   オプションを指定していきます。
    データカラムは、mem2xyzでX,Y,ZのデータになっているのでそのままでOK
    グリッドのメソッドはKrigingが比較的処理も演算も早く綺麗なグリッドになるのでお勧めです。
    グリッドラインジオメトリは、元の数値データがラジアンで書かれているため、どうしても0.00以下の値で
    ずれが生じます。きっちり揃えたい場合は小数点第二位以下で四捨五入するなり、厳密な計算でもしてください。

    とりあえず面倒なので私はXminを141.0、Xmaxを141.25にしました。緯度(Y)はmaxだけ切りのいい39.5に設定
    スペーシングは、XminからXmax(ここでは0.25)をどれくらい毎に切るか指定します。

    経度1°で大体100kmです。0.25なので約25km、上の画像のスペーシングだと250mごとに切る設定です。
    せっかく50mメッシュの数値地図を使うんですから、50m毎に切ろう。ということで0.005に指定
    Y方向は0.005と入れても勝手に合わせてくれるので放置です。

    で、こんな感じに
 
   

   OKを押すと計算が始まりグリッドデータが作成されます。
   大体π焼き500万桁程度の時間が掛ります。CPUが弱いPCだと5分、10分かかる場合も

4.コンターの作成

   グリッドデータができたら、コンターマップを書かせましょう。
  
   ファイルメニューから、MAP、ContourMap、NerContourMapを選び、先ほど作成したグリッドファイルを選択します。
  


   こんなんがでます。
  

   これがコンター図ですが、このままだと使えません。
   邪魔な緯度経度の文字やコンター線を消し、色づけしていきます。

    上下左右のラベルやら線を非表示に。

   表示されているマップをダブルクリックすると、プロパティのウィンドウが開きますので

   Generalのタブで
     FillContoursにチェック これで色が付きます
     SmoothContoursにチェック これでカクカク感をスムーズに変更します。

   Levelsのタブで
     Level この数値が標高です。指定した標高ごとに色付ける為の指標ですね。
     Line コンターラインの表示設定です。SimCity用なら不要
     Fill 配色の設定です。
     Label Yesになっている標高のところにラベルが表示されます。不要ですね。

   Levelsの設定は色々弄ったり読み込んだり保存したりできます。
   私が使ってるLevelsの設定ファイルがこれです。


   設定が終わって、OKを押すと

  
   それっぽくなりました。

   あとはこのマップをコピーし、適当なペイントツールに貼り付けて終了です。
   SurferでもBMP形式で保存等ができますが、bitカラーの調整等ができません。
   あと、少し拡大してからコピーしないとペイントツールに貼り付けてから拡大すると粗が出たりするので注意。


   上下左右の余白ができてしまいますが、Surferであらかじめ余白を消すこともできます。
   まぁ説明が面倒なので省略。


   体験版では図面のコピーができません。
   PrintScreenキーと拡大を使えば無理やりできなくもないですが面倒ですよ。

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